やっぱり、犬が好きっっっ!!!
ご苦労様です。zenkenkai・日本カイロプラクティック連合会(JCA)中国Ⅱ地区担当者です。
普段気にしていなかったのですが、こんな記事を見つけたのでご紹介いたします。
犬が人間を自分の意思に従わせるために「子犬のような目」を使うのを、どうやって身に付けたか考えたことがあるでしょうか?
米科学アカデミー紀要に掲載された最新の研究論文によると、飼い犬は人間に似た眉の筋肉を進化させているらしく、それによって人の心を鷲掴みにする、あの悲しげな顔の表情を作れることが明らかになったそうです。
今回の研究では、死んだ飼い犬を解剖し、飼い犬の祖先である野生のオオカミと比較。
※飼い犬とオオカミは約3万3000年前に分岐したそうです。
今回の研究の別のパートでは、犬と見知らぬ人間との2分間の交流の様子を録画し、眉頭を上げる、目の周りの特定の筋肉がどれくらい使われているかを詳細に記録した。さらにオオカミでも同じ実験を行った。その結果、飼い犬の場合は目の周囲に二つの筋肉が必ず存在し、十分に形成されているが、オオカミではそうではないことが判明した。
また、人をじっと見詰めている間に眉を激しく動かすのも犬だけであることが分かったそうです。
論文の共同執筆者の一人で、米デュケイン大学の教授は、取材に対して「これによって目がより大きく見えるようになり、人間の幼児に似た状態になる。それにより、世話をしたいという気持ちが引き起こされる」と説明されました。
さらに、眉の筋肉は犬では力強いがオオカミではそうではないため、「眉の筋肉とその機能が自然選択されていることが分かる」と、教授は指摘した。
英ポーツマス大学での研究には、米ハワード大学や米ノースカロライナ州立大学などの研究者らも参加しまた。
今回の研究が基礎としている先行研究の一つで、2015年に日本の研究チームが発表した注目すべき研究論文では、人間と飼い犬が互いの目を見つめ合うと、双方に「愛情ホルモン」であるオキシトシンの分泌が促進されることが実証された。
これは、人間の母親と赤ちゃんとの間にみられる作用に似ている。だが、今回の研究では、犬がまず人間の関心をどう自分に向けさせるかを説明できるかもしれない。
人間同士のコミュニケーションでは、相手の顔の上部に注意が向けられる傾向があり、犬たちはこの動的変化に応答しているのかもしれない。
また、大げさな眉の動きによって犬の眼球の白い強膜(白目)が露出するが、人間も白い強膜を持つため、他の動物でもそれが心に訴えかけるように感じるのだとする説もある。
※他の霊長類の強膜は、視線を隠すために黒ずんでいる。
興味深いことに、今回解剖された犬の中のシベリアンハスキーは、他の犬種には二つある筋肉のうちの一つで、まぶたの角を耳の方に引っ張る筋肉がなかった。
その理由は、ハスキーが古い犬種であり、犬とオオカミとの関連性がどのようなものだった可能性があるかを最もよく表す現存種だからかもしれない。
教授は「ハスキーで今回確認された興味深い変化についてさらに掘り下げる予定だ」として「マラミュートやサモエドなどのさらなる古代犬種を調査し、その結果をチワワやヨークシャーテリアなどの小型犬種と比較したいと考えている」と述べた。
さらには猫や、犬と同様の動きを作り出すとみられる馬など、人間との親密な関係にあるその他の動物にも、今回の研究を広げられるかもしれない。
「目は口程に物を言う」とはよく言ったもので、笑顔はコミュニケーションにおいて最も重要なモノの1つです。
目の周りの筋肉の作用で、同じ笑顔でも相手に与える印象が大きく変わってしまうので、この研究が進めば、人も目力(表情)だけで、自分にとって有利に働かせる事が出来るかも知れませんね。