旅をしませんか
ご苦労様です。 全国健康生活普及会(全健会)日本カイロプラクティック連合会(JCA)の上村です。
皆様、散歩はされていますか?日々の激務のなか、時間が取れないという方もいらっしゃると思います。そんな方にこそ散歩はいいものではないでしょうか?普段行きなれた町でも 裏通りに入れば新しい発見の連続です。散歩は時間や責任など何にも縛られず、自由で豊かな旅のようなものです。楽しいですよ。
ただ、ぶらぶら自由気ままに出歩くのもいいですけれども、目的地に目指していくのもまたいいものです。
ところで、皆様。産業遺産というものはご存知でしょうか?その当時には、その地域の産業に根付き、その産業を支えていた施設でしたが、時代の移り変わりとともに残されていったもの。それが産業遺産です。
福岡にも産業遺産はあります。
目的地はそこにしましょう。
ということで私 お散歩がてらに「志免鉱業所竪坑櫓」(しめこうぎょうしょたてやぐら)に行ってきました。
『旧日本海軍や日本国有鉄道によって運営された「国営炭鉱」志免鉱業所の採炭夫を昇降させ、石炭を搬出するための施設である。地上にある櫓の部分は1941年(昭和16年)に着工し、1943年(昭和18年)に完成。地下の竪坑は櫓の完成後1943年(昭和18年)から1945年(昭和20年)にかけて開鑿された。1964年(昭和39年)に閉山となった。
戦時下にもかかわらずイギリス製の鉄鋼をふんだんに用いた鉄筋コンクリート造で、当時の価格で200万円(関連施設含む)もの予算をかけて建設された。高さ47.65メートル、長辺15メートル、短辺12.25メートル。石炭層に垂直に掘られた竪坑が地下430メートルまで延びている。巻上機室(1000馬力)が櫓の高層部、高さ35メートルの位置に置かれているワインディング・タワー(塔櫓捲式)と呼ばれる形で、終戦前に建設されたもので現存しているのは世界でも志免炭鉱と龍鳳炭鉱(中国・撫順市)、トランブルール炭鉱(ベルギー・リエージュ州)の3か所だけである。』*1
私の住んでいるところからでは、車で16分のところですが、2時間かけてゆったり向かいます。
一人での散歩です。音楽とともに 行くのもよいですが、環境音をBGMに歩くのもいいものです。自由ですもの。
車道を歩けば車の行きかう音が 小学校の隣を通れば、吹奏楽部の音あわせがノスタルジックな気分にさせてくれます。
昔は鉱業施設であふれていた志免鉱業所も、今は福祉施設とアスレチックを残すのみとなりました。
なんというアンバランスな佇まい。築70年目を迎えた志免鉱業所竪坑櫓です。ところどころ 鉄筋がちらほら見えますが いまだに形を残しているあたりに、当時の職人芸がうかがえます。
その当時は、ここで人が生活していたのでしょうが、今は見る影もありません。
時代の流れを感じます。
志免鉱業所竪坑櫓は重要文化財と指定されており志免町の観光スポットでもあります。
さぁ 帰りも2時間かけてゆったりいきましょう。
家につくころにはきっとぐったりです。
*1 文章引用サイト